ここのWeblogを見に来る人の中で、ここ数日多いのが、
『富士スピードウェイ』『GT』『渋滞』『GW』『抜け道』
これらの言葉の組み合わせで検索した挙句にここへ到着された方々。
ところが、確かにこれらの言葉はこのblogに点在しているんですが、このフレーズで検索してここへ到着された方々が真に求めている情報は書かれていない、と・・・
どうもあいすみません。
それにしても、4月後半になっての、このフレーズの増え方を見ると、改めて、GWのレジャーの一つとして、富士のGTが(1シーズンの休業があったにも関わらず)定着しているんだなあ、と実感しました。
で。
あまりそういう方々に無駄足を踏ませるのもどうかと思い、自分の知識の範囲内で、富士の抜け道を挙げてみます。
私自身、東京に異動した当初、東京から富士へ行くと、特に帰りは大渋滞するというイメージがあったため、ネット(特にパソコン通信からインターネットのBBS方式に変更しつつあったNifty)から、多くの情報を得ることが出来ました。
まあ、今年は広島にいる訳で、GWのGTには行きませんが、少しでもネットへ恩返しができれば、というところです。
富士スピードウェイから東京方面へ帰るとして、主なルートは二つです。
- 御殿場インターから東名高速ルート
- 須走インターから東富士五湖道~中央道ルート
東名は慢性的に混むし、中央道も混むけど、どうせ混むなら奥相模や町田・三多摩方面だと、2のルートのほうが近いし、2でいいや、と考えがちですが、結論からいうと、2はあまりお勧めできません。理由はこれから書いていきます。
まず、富士スピードウェイから最寄の高速入口は、東名御殿場インターかと思いきや、これが東富士五湖道路の須走インターなんですね。道が空いていれば西ゲート(旧メインゲート)を出て10分もしないうちに到着しちゃいます。
ただ、この場合、近すぎることがネックなんです。
富士スピードウェイ周辺は、VICSのビーコンなんてものはありませんし、FM電波もかなり微弱で、自動車のアンテナ性能によってはVICS情報が拾えないということも有り得ます。
「VICS(゚Д゚)ハァ?俺の車にはカーナビなんてねぇよ」
という人でも、ラジオの交通情報などは聞きながら行くでしょうが、これは提供時間が限られていますので、放送があるまでに須走に到着してしまう可能性もあります。
つまり、2の中央道ルートだと、ゲートを出てから、渋滞情報を殆ど把握できない状態でインターに到着してしまう、という状態が多分に有り得る訳です。
さすがに東富士五湖道に入ってしまえば、路側の表示板で、東京までの中央道の渋滞状況を知ることも可能ですが、中央道が想定以上に混んでいた場合(たとえば事故渋滞など)、高速を降りて下道を走るとして、その選択肢が極端に少ないのもデメリットです。
中央道方面の代表的な抜け道は、通称「道志みち」ですが、これは須走に乗る前に分岐点があり、その時点で「高速をいくか下道をいくか」の選択を迫られます。その時点で中央道の混雑状況が分かっていれば迷うことも無いんでしょうが、前述の理由で、須走到達以前に道路状況を知るのがちょっと難しいのが問題です。
また、中央道と道志みちは並行して走っているわけではありません。だから「高速が混んでるから降りて道志みちへ・・・」なんてこともできません。
どっちを選ぶかは、もう一か八かの賭けに出る、みたいなもんです。
そういうのが好きな人とか、「富士の帰りは道志みち」と決めている人なんかは、問題ないでしょう。
なお、道志みちを使う場合、ゲートを出て右折し、須走方面へ向かうルート以外に、通称「三国峠」という道を使うという手もあります。この場合はゲートを出て左折し、標識を頼りに「山中湖方面」へ向かえば、山中湖のところで道志みちと合流します(一応ちゃんとした舗装道路ですが、夜は真っ暗、しかもかなりハードな峠道です)。
まぁ、以上の理由で、個人的にはあまり好きではない2のルートに対して、1のルートはどうかというと・・・
まず、GWの東名高速ですから、混みます。これは当たり前なんで、GTレースがどうとか富士スピードウェイがこうとかいう話ではないです。
そしてそれは中央道も同じです。
ただ、高速を降りてからの退避路の選択肢が少ない中央道と違い、東名は比較的街中を走っていますから、
「どこかまで下道でいって、そこから東名」
「どこかまで東名でいって、そこから下道」
という選択肢が多くあります。
また、東名御殿場へ到達するまでのルートも、菅沼交差からR246という一般的なルート以外にもいくつかあります。
ちなみにR246は昨年大幅に車線が増えましたが、これもレースイベントに関係なく休日の夕方は普通に大渋滞する道ですから、なるべく246を走らず、周辺道路を走った方がいいです。
以下は、GWに限らず、東名が混んでいる時に私が使っていた抜け道です。
→Googleマップ
まず、ゲートを出たら、VICS情報やラジオの交通情報を使い、渋滞情報をとにかく収集しながら246方面に向かいます。
菅沼や一色の交差点は混みますので、富士霊園からサーティワン工場横を通るのではなくできれば富士小山工業団地を抜けて須川橋手前(棚頭)で246に乗るのが理想です。
この時点で、東名の混雑状況が把握でき、かつ渋滞が
「○○を先頭に御殿場まで●キロ」
という状況なら、御殿場インターまで行って高速に入っても、すぐ渋滞に捕まってしまうことになります。だから御殿場は諦めて246で大井松田方面に向かうか、そのまま246を横断(立体交差なので実際は潜ることになる)して御殿場線の足柄駅~足柄峠方面に向かいます。
東名の渋滞が御殿場付近まで伸びている場合、246も混んでいることが多いので、実際は足柄駅に向かうことが多かったですが・・・。
で、そうではなくて、東名の渋滞が
「○○を先頭に大井松田まで」(←経験上はこのパターンが一番多いかも)
「○○を先頭に厚木まで」(これはまずない。むしろ「厚木を先頭に・・・」となることがある)
なら、まずは一旦東名に乗ります。
東名は一般道への退避ルートが多いとはいえ、御殿場インターから大井松田インターまでは、出られるICもないし、この区間の退避路はR246(慢性渋滞国道)か、足柄峠(夜は厳しい峠道)、もしくは御殿場市内から強羅方面に抜けるR138(強羅から箱根湯本のあたりで温泉帰りの行楽渋滞があり、しかもこれも峠道)しかありません。
これらの退避路を通るくらいなら、スムーズに大井松田まで行けるんなら一区間でも東名に乗っちゃった方が得策です。
逆に、この区間が(事故渋滞などで)混んでいたら、諦めて足柄峠を行きましょう。R138よりは車の通行量も少ないですし、そうそうブッ飛ばすんでなければ十分普通に走れる峠道です。
東名の渋滞が大井松田まで来ているとして、先に進めます。
まず、御殿場から東名に乗ったとして、大井松田で降りたら、ひたすらR255を南下し、小田原厚木道路、通称「オダアツ」の小田原東インターを目指します。
足柄峠を抜けて足柄市内に出ていたとしたら、酒匂川の西側に出ることになりますので、小田原市街地方面を目指していけば大丈夫。とにかく南に南に向かう感じで走れば、オダアツが見えてきます。
オダアツに乗るまでの間、約5km。この間にもできるだけ渋滞情報を仕入れます。
オダアツの渋滞情報は無論、東名高速、西湘バイパス、R1、横浜新道。
特に、東名上りの渋滞が「どこから」か、を確認しましょう。
もし「厚木」が渋滞の基点なら、そのまま小田原東からオダアツに乗り、で厚木まで行っちゃってOKです。
ただ、オダアツそのものが渋滞していることも多々あります。てかGWはそれが多いんです。
その場合はオダアツに乗らず、そのまま海沿いまで行って、西湘バイパスに乗ってください。最寄ICは酒匂だと思いますが、小田原東インターから酒匂までは結構道が難しいので、もし乗れなければR1を東京方面へ走りながら適当なところで乗ってOKです。
道なりに海沿いを走り、二宮あたりで西湘バイパスを離脱、北上してオダアツに乗り、厚木で東名に乗ると、オダアツの渋滞回避ができることもあります。
もしオダアツが「厚木を基点に」渋滞している場合は、西湘バイパスをずっと走り、平塚を越えたら新湘南バイパスに乗ってください。
あとは、藤沢バイパスから横浜新道~狩場インターでめでたく首都高です。
主だった退避ルートは以上ですが、要するに小田原市内まで出られれば、そこから先は
「オダアツ」「西湘バイパス」「新湘南バイパス」「藤沢バイパス」「国道1号」「国道16号」「横浜新道」
これらの組み合わせです。
どこでどう組み合わせるかは、VICSやラジオの交通情報などを利用し、とことん情報収集に努めて下さい。
迷ったり考えたりするのが面倒になったら、ずっと東名の渋滞にハマりながらゆっくり東京に帰る、ってのも一つの手段です。
ではみなさん、トイレは早めに。くれぐれも安全運転でいってらっしゃいませ~